Picnicの小さな電気自動車を街中で見ることが増えてきましたね。
我が家がPicnicを利用し始めたのは2019年9月から。
2020年になると、コロナの影響で一般のスーパーでの買い物に制限がかかるようになり、Picnicは顧客が急増。
なかなか新規登録が受け付けられない時期もありました。
今回は、オランダの配送スーパーPicnicのお話。
Picnicはオランダ近郊からドイツ内でどんどん拡大
ドイツでは、2018年にNRW(ノルトライン・ヴェストファーレン)州ノイスで始まったPicnic。
NRW州内で拡大を続け、あっという間にデュースブルクやディンスラーケン、デュッセルドルフでも利用可能になりました。
今では飛地状態であるとは言え、北はリューベック。
南はハイデルベルク、東は(ベルリン東側の)フランクフルト。
小さな電気自動車のトラックがドイツ中を駆け回っています。
Picnicの使い方は?
スマホのアプリを使って注文をします。
アプリのインストールはGoogleでもAppleでもOK。
すでに配達可能地域になっている場合はすぐに注文できる状態になることがほとんどです。
もし利用者が多すぎる場合は、ウェイティングリストに載せられます。
注文が可能になれば、Picnicから連絡がきます。
まだ配達可能地域になっていない場合は、リクエストを送りましょう。
対応可能になればこちらもPicnicからメールが届きます。
Picnicはどんどんと大きくなっている企業なので、それほど待たなくても良いかもしれませんよ。
Picnicで初めて注文する時にお得な紹介コード
友達紹介割引を利用すると、紹介した人もされた人もお得になります。
初回の注文時に下記のコードを入れると、購入金額から10ユーロ割引されます。
MICH2649
何を隠そう、このコードは我が家の友達紹介コードです。
これを使えば、あなたも私もWin-Win♪
Picnicでの取り扱いはどこのどんな商品?
ドイツPicnicの株を一部EDEKAが保有しているようで、EDEKAをメインにしていることが多いです。
もちろん最寄りにEDEKAがない地域もありますよね。
その場合はEDEKAの商品ではありません。
注文主の最寄りのセンターが近くのスーパーの商品を手配するのですが、近くから手配がされない商品もあります。
その場合は、商品情報として、その商品が手配される地域が記載されています。(しかしその情報になんの意味があるのかは不明)
現在我が家は、食品だけでなく、トイレットパーパーなどの嵩張るものはPicnicで買っています。
Picnicの商品、値段はどう?配送料金は?
Picnicで配送料金の負担はありません。
ただ、一度の配送は最低金額の設定あり。
これがたったの35ユーロ!!
EDEKAやRewe、Aldiといった大手のスーパーも配送サービスはあります。
でも安さが売りのAldiさえ最低注文料金は50ユーロです。
このお手頃さは、Picnicが大手スーパーのような店舗と在庫を持たないからこそ。
きちんとほかのスーパーの価格変動もチェックしているよう。
毎週「お買い得品」もきちんとあります。
また、Picnicブランドの商品も最近は出しています。
なぜかトイレットペーパーなどの紙関係とオーツミルクや豆乳などの(牛乳ではない)ミルク関係のみですが。
複数個注文すると安くなる商品も
最近できたサービスなのですが、パンや牛乳だけでなくシャンプーやデオドラントのような「頻繁に買いがち」な商品の割引もあります。
2つセットあるいは4つセットで約10%オフになっている印象です。
息子のお弁当用の食パンは単品あるいは4袋セット。
安くなるので4袋買いたい。
ですが、さすがに冷凍庫がパンパンになるのでこれは無理です。笑
Picnicはエコを全面に出すビジネススタイル
ヨーロッパの中でもドイツはエコ大国。
エコのためなら多少の我慢でも厭わない人がかなりいますよね。
そこでPicnicが押すのは、エコ・エコ・エコ!!
多くの人が買い物に自家用車を使っていますよね。
そこで、Picnicの電気自動車で自宅まで配達することによって、自家用車から出る排気ガスなどから環境を守ります。
そして、買い物中の必要なものを探し回ったり、商品の状態をチェックしたり、賞味期限や内容物の確認をするなどの労力も省けます。
我が家の娘は重度のピーナッツアレルギーがあります。
スーパーで買う時は自分で成分表示欄の確認(しかも小さい)が必要。
でも、Picnicの商品情報には、わかりやすく成分表示がされています。
注文するお菓子にピーナッツが含まれる(可能性)があるかどうかもすぐにわかるので便利なんです。
Picnicで注文した商品はプラスチックバッグに入っているけど?
エコ、といえば日本でもスーパーでの無料プラスチックバッグが廃止されましたね。
ドイツのスーパーではエコバック持参の人がほとんど。
使い捨てのプラスチック袋は、今ではトルコスーパーの野菜売り場くらいでしか見ないような。
それくらい「プラスチック袋=悪」と刷り込まれている状態。
それなのに、エコを売りにするPicnicはプラスチックバッグに入れて配達します。
一般的な1回の買い物で、少なくとも5〜6袋になります。
配達で使用されたプラスチックバッグは、次回の配達時にドライバーに返却できます。
こうすることで、プラスチックバッグを再生させてゴミを出さない仕組みにしているのだとか。
なので、できるだけ多くのプラスチックバッグを戻して欲しいそう。
Picnicはなぜプラスチックバッグを選んだのかについて、きちんと公式サイトで説明をしています。
Picnicがプラスチックバッグを選択した理由
以下はPicnicがプラスチックバッグを選んだ理由です。
いろいろと検討した結果、今の形になったようですよ。
あくまでも公式の考え方(私のではないですっ)なのであしからず。
- 折りたたみ箱:生産にエネルギーを使いすぎる。戻ってきた箱の洗浄による水と洗剤の消費。戻ってこない箱が多ければ、定期的に新しい箱の生産が必要。箱の返却を促すためにデポジットを効果に設定すると、Picnicの利用自体高くなる。
- 紙袋:プラスチックの生産よりも紙袋の生産は環境を破壊する。紙袋の生産には多くの材料・エネルギー・土地面積が必要であり、再利用はほとんどできない。輸送中の破損不安。
- リサイクル紙:食品輸送において不安定。十分な量がないので、定期的に新しい紙の生産が必要になるため高額になる。
- コットンバッグ:綿の生産はプラスチックに比べてはるかに環境に有害。有害ではないというレベルになるにはコットンバッグの100回以上の再利用が必要だが、食品の安全と衛生を考えると10回程度が限度。
- バイオプラスチック:堆肥化可能なバイオプラスチックは特別な植物なしでは自然に融解しない。サトウキビを主体に作られるバイオプラスチックだが、南アメリカからの輸入が不安定。うまくリサイクルできない上に高価で非効率なので持続可能ではないと判断。
そう、Picnicを2019年に使い始めたころは、バイオプラスチックの袋だったんです。
その時に「バイオプラスチックって名前だけでほんとは簡単に自然に戻らないんだよね」とか家族間で話していた記憶あり。
気がつけばいつの間にか普通のプラスチック袋になっていたようです。
Picnicで届いた商品に不具合があったら?
アプリから連絡をするだけで、返金あるいは次回に同じ商品を届けてもらえます。
毎回配達後に「商品はどうでしたか?」とアプリから連絡がきます。
もし不具合があれば、その時に伝えます。
長々メッセージを書く必要はありませんよ。
不満顔のマークを押して「商品の不具合」を選択するだけです。
写真があれば不具合の承認が早くされるので、写真も一緒に送ってしまいましょう。
我が家の場合、ある時、夫が頼んだパック入りのアイスティーの箱が破損していました。
アイスティーは配達時にプラスチックの袋に入れられているのですが、同梱されていたのが小麦粉。
流れ出たアイスティーの水分で小麦粉の袋が破れてしまっていて、気づかず持ち上げた瞬間に小麦粉がキッチンを舞いました……。
そこですかさず写真を撮り、クレーム連絡。
返金の希望をすると、すぐに返金の処理がされました。
注文したものが入っていないことも……
滅多にないことですが、注文したものが入っていないこともあります。
商品そのものが足りていなかったり、ほうれん草を頼んだのにルッコラが入っていたり。
これも、アプリから連絡をすればすぐに返金あるいは次回の配達がされます。
毎回ではないですが、破損や不足・梱包間違いがあったときは返金や次回配送だけでなく「ごめんねサービス」でチョコレートがもらえることも。
商品の間違いは献立に影響するので困ります。
でも、輸送中の破損は自分たちで買い物に行っても起こること。
買う時は良品だったのに帰路で破損した、なんていっても普通は返品交換はしてもらえませんよね。
Picnicは家での受け取りまでの状態に責任を持ってくれるので、おおむね満足しています。
Picnicではデポジットのボトルや容器も引き取ってもらえる
ペットボトルや瓶、ヨーグルトの容器を返却に行くのってそこそこ面倒臭いですよね。
Picnicでは、ドライバーが商品を引き渡した時に、「プラスチックバッグやボトルの返却はありませんか」と聞いてくれます。
この時にデポジットの容器を渡すと、購入料金からデポジット分を引いてもらえます。
St. Martinやイースターでは子どもへのプレゼントあり
もし子どもがお菓子をもらえるようなイベントの日にPicnicに配達を頼んだら、ドライバーから小さなチョコレートがもらえることも。
そのサービスの日は、アプリでも予告してくれます。
ドライバーが来たら、小さな子どもたちは元気よく玄関に出て挨拶しましょうね。
それでも自分でスーパーにも行きたい
ある程度の食品はPicnicで買えますが、やっぱり自分が足を運ぶスーパーとは品揃えが違います。
その大きな違いがスーパー内のお肉屋さんとチーズ屋さんのコーナーです。
対面で話しながら選ぶあの感じも種類も、残念ながらPicnicにはありません。
私が好きな牛タンハムも夫が好きなハモンセラーノも、息子が好きなスカモルツァチーズも、店舗に行かないと買えません。
今の時期ではフェダーヴァイサーもそうです。
そして、Bamboo Gardenではなく、李錦記のラインナップを充実させて欲しい。
あれもこれも不満をあげればキリがない。
ですが、そもそもPicnicだけで済ませるつもりはありません。
だって、自分で買い物に行くのも楽しいですもんね。
ドイツの旬の食材についての記事はコチラ。
余談:公式サイトでドライバー募集してるよ
引用:Picnic
なんかあの小さな電気自動車なら私も運転できそうな気がする……。
1時間12ユーロ、近所での仕事、チップあり。
そして毎日新鮮な果物と軽食付き。
最近、注文時に選べる時間帯の幅がグッと増えました。
今までは午前午後合わせて多くて4つほどでしたが、今では6つほどの選択肢から選べます。
これはドライバーが増えてる証拠ですね。
確かに街中でもしょっちゅう見ますし、我が家が使い出した頃とは比べ物になりません。
2022年には、隣国フランスでも展開し始めたそう。
我が家は(うまくいけば来年)ドイツ国内で引っ越しするのですが、そこはスーパーがないド田舎。
そこがPicnicの配達地域になればなぁ、と願いつつ、もし無理なら私がドライバーになろうかしらとも思う今日この頃です。
コメント