海外での子どもの日本語学習に悩む親は多いですよね。
我が家(というか悩んでるのは私だけですが)も例に漏れず、補習校かオンラインか日本語クラブかと悩みに悩んで、結局落ち着いた先は自宅でのタブレット学習でした。
現在は7歳の息子がスマイルゼミ を使っています。
どうしてスマイルゼミを選んだのか、その理由や注意点を紹介します。
スマイルゼミを使うことにした理由
息子がスマイルゼミに行き着くまでに通った幼児期の日本語学習については、また後日。
小学生になった息子が自宅で自主的に日本語学習に取り組める、ということが大前提。
そして、まずは自宅学習の教材を調べました。
その中で、スマイルゼミにした理由がこちら。
- 学習がタブレットだけで完結する
- ハガキや封筒などが届かない
- 教科書準拠である
- 無学年方式の学習もある
- リーズナブルな価格帯
- ゲームや表彰で子どものモチベーションがあがる
学習がタブレットだけで完結する
自宅で学習する分にはタブレットで問題ないのに、いざ旅行先などの外出先で学習するとなると、とたんにアナログになって大量のプリントを持ち出したり、いくつものドリルを鞄に詰めたり…。
スマイルゼミはオフラインモードが搭載されています。
つまり、外出先でネット環境がなくても使用可能。
オフラインモードで使用するには、タブレットへの事前ダウンロードが必要です。
「毎月の学習」を2ヶ月分、「コアトレ」の現在取り組んでいるステージ分がダウンロード可能、また「漢検ドリル」と「計算ドリル」もオフラインで使用できます。
コアトレのダウンロードが失敗するとき
コアトレをタブレットにダウンロードするには、タブレットの容量がある程度必要です。
容量を作るには、タブレットの中から適当なものを消去しておきます。
タブレットの容量がいつの間にか圧迫されている原因の第1位(我が家調べ)は、「アルバム」にいつの間にか大量に入っている子どもの絵や写真です。
小さい子どもはなんでもアルバムに入れていくので、定期的に消去しておきましょう。
あとは使っていないゲームや不要な教材を消去する方法。
画面右上の「せってい」を押し、まずは「データのバックアップ」を選択します。
バックアップが終了したら、同じく「せってい」を押しましょう。
そして、「タブレットのメンテナンス」を選びます。
すると、消去したいデータを選ぶ場面になるので、不要だと思うものにチェックを入れます。
手っ取り早いのは「スターアプリ」→こどもがハマっていないゲームを消去、ですね。
これらが終わってから、再び「おでかけモード」から「コアトレ」ダウンロードをしましょう。
スマイルゼミはハガキや封筒などが届かない
スマイルゼミのタブレットは、日本国内への配送しかされていません。
そのため、海外で使用するには、自分が日本国内にいる時に注文して持ち運ぶか、家族や友人に日本から持ってきてもらうかしかありません。
自分が日本にいないのに、実家や友人の家にハガキや封筒が届くと大迷惑ですよね。
スマイルゼミは、最初のタブレットのお届け以降は郵便で配達されるものがないのが高ポイントです。
海外住所への配送・転送サービスを使う方法(2023年3月13日追記)
以前使ったことがある、海外住所への発送・転送サービスの会社からのメールで、タブレットの海外発送対応の文面を見つけました。
スマイルゼミはリチウムリオンバッテリーを含むため一部の国に送ることができませんでした。
しかしこの会社はDHLを使うことでタイやイタリア、ドイツなどの国への転送手配を行なっているとのこと。
気になる人はカスタマーサポートで相談してみてはいかがでしょう。
スマイルゼミは教科書準拠である
小学生になると、居住国の大使館や領事館経由で日本の教科書を入手できますよね。
我が家もしっかりと1年生になる前に申し込みをしました。
そして、手に入れてから気づいたのです。
「教科書があるからって、どうやって教えるの?」
現在息子は1年生なので、スマイルゼミの教科は国語と算数(と簡単な英語。希望する人は「英語プレミアム」への申し込み可)だけですが、それでも教科書準拠で問題が出てくるのはありがたい!
どの教科書に沿った問題が出てくるのかは、最初の登録で教科書選択があるので、そこで決定されます。
大使館・領事館でもらった教科書をチェックして、申し込みをしましょう。
スマイルゼミには無学年方式の学習もある
「コアトレ」という学習プログラムがあります。
タブレットの左上に表示されているもので、そこをタッチすると、最初は幼稚園レベルの問題が出てきます。
そこから徐々にレベルが上がります。
まだ通常の学習では習っていないところへ行っても、「まなぶ」というところで解説を見て、「れんしゅう」で実践にうつることができます。
このコアトレ、親としてはどんどんと進めてほしいのが本音。
ですが、我が家の場合は残念ながら、ゲームに使えるスターが集まらないためか息子はほとんどしてくれません…。
スマイルゼミはリーズナブルな価格帯
スマイルゼミは小学1年生の場合3,278円、小学2年生の場合は3,520円。
学年が上がるにつれて少しずつ料金が上がります。(上記は12ヶ月一括払いの場合のひと月の費用)
これに合わせてタブレット本体に10,978円。タブレット代金は、スマイルゼミを12ヶ月以上継続利用することを前提とした価格ですので、12ヶ月未満でスマイルゼミを退会すると料金が追加請求されます。
他に必要な人は「英語プレミアム」や「発展クラス」への申し込みを別途おこないます。 さらに「タブレットあんしんサポート」というものがあり、こちらは月々3,960円払えば、12ヶ月以内にもしタブレットが壊れた場合に6,600円で修理交換がしてもらえます。
このサポートなしで交換する場合は43,780円ですので、壊れるとキツい!
それでも、そのサポート期間内に修理交換が必要になったところで、うまい具合に日本への一時帰国と重なる可能性の方が低いんですよね。
そのため、我が家は小学1年生の基本料金とタブレット代のみで契約しています。
もちろん、セカンドポストのような転送サービスを使ってタブレットを入手するつもりなら、あんしんサポートへの登録もあり、ですね。
ゲームや表彰で子どものモチベーションがあがる
タブレットを開くと、まずは「今日のミッション」が立ち上がります。
今日のミッションをクリアしたら、画面右上の「れんらくしてあそぶ」を押してみましょう。
ゲーム画面の鍵が開き、ゲームで遊ぶことができます。
ミッションを全てこなすとスターが6つほどもらえる仕組み。1つのスターで3分ゲームをすることが可能です。
ゲームで遊ぶ時間は、10分から60分の間で保護者が設定します。(スマイルゼミ本体ではなく、みまもるネットのサイトから設定します)
問題をこなすたびにスターがもらえるので、これを使ってゲームをしたり、マイキャラと言われる自分のアバターを豪華にするアイテムをもらったり。
そして、毎日勉強を頑張っていると、翌月の初めごろに「◯月のスゴいキミ」で表彰されます。
息子も時にはダラダラすることもあるのですが、とにかく「今日のミッション」だけでも終わらせないと、その日はゲームができない、今月の「スゴいキミ」にも選ばれない、というのがなんとか毎日日本語を勉強する理由になっているようです。
理由はどうあれ、私としてはコツコツ毎日してくれているので、よしとしています。
海外でスマイルゼミを使う注意点
自宅学習におすすめのスマイルゼミですが、海外で使う時には知っておきたい注意点も。
- 消耗品はあらかじめ買っておく
- 朝学習のイベントの時間が(なぜか)合わない
- 保護フィルムをケチると傷らだけに!
消耗品はあらかじめ買っておく
スマイルゼミで使うペンは、なんと消耗品(!)です。正しくは、ペン先が、ですが。
Appleのタッチペンを使ってみたのですが、やはり反応せず
そのため、我が家は純正のペンを使用しています。
ペンはタブレットと一緒に送られてくるので、最初は購入しなくて大丈夫です。
このペン先は、鉛筆のように消耗(鉛筆のように速くはないですが)します。
ペン先の交換は、古いペン先を引っ張って抜いて新しいペン先を差し込む方法。
つまり、ペン先の交換には、引っ張って抜けるぐらいの長さを残しておく必要があります。
ペン先が短くなりすぎるとペン先が抜けなくなるので、新しいペン先は入れられません。
簡単に言うと、ペン先が引き抜けなければそのペンはいずれ使えなくなり、新しいペンを買うしかなくなるのです。
そうならないように、あらかじめペン先を何本か購入しておくことをおすすめします。
ペン先の購入は、みまもるネットの「オプション製品購入」から。ジャストシステムが運営しているジャストマイシステムのサイトへ移動して購入手続きをします。(ちょっとめんどくさい)
朝学習のイベントの時間が(なぜか)合わない
スマイルゼミは海外での使用を想定されていません。
そのため、時差などは考慮されていません(それなのにドイツ時間の設定はできる)。
スマイルゼミでは折を見て、朝学習の習慣をつけるためのイベントを開催します。
朝9時までに今日のミッションを終了すると、「玉入れのボールが1つ投げられるよ」とか「世界旅行で国を1つ移動できるよ」など、子ども心をくすぐるイベントです。
息子もこれらのイベントが予告されると、始まりを毎回楽しみにしていました。
しかし!息子がドイツ時間の朝6時に起きて、朝の支度を終えて学校に行くまでの間に「今日のミッション」を終わらせても、「今日のイベントは終了したよ」と表示されることが続きました。
どうやらイベントに関しては、タブレットの時間がドイツ時間であっても日本時間が適用されているようです。
そこである日、ドイツ時間0時(日本時間8時)を過ぎてからタブレットを開きました。
すると、今度はドイツ時間が適用されて新しい「今日のミッション」が立ち上がってしまいました。
スマイルゼミの朝イベントに海外から参加するときは
なんどか試行錯誤をくりかえし、気づいたことがあります。
それは、以下の2つ。
- 日本時間の0時を過ぎてもイベントがすぐに開催されているわけではない(ドイツ時間18時*日本時間朝3時頃、息子がベッドに行く前にイベント参加をさせようとしましたが、無理でした)
- ドイツ時間でイベント参加をするなら、ドイツ時間の21時から0時前までにイベント画面で操作をする必要がある(ドイツ時間0時をすぎると、翌日の「今日のミッション」が立ち上がります)
海外から朝学習のイベントに参加したい時は、日本の朝の時間を考慮に入れつつ、居住国の時間が0時を回らないよう、ちょうど良い時間を見つけてあげてくださいね。諦めないで!
保護フィルムをケチると傷だらけに!
海外での使用に限らないのでしょうが、子どもがタブレットを使うと、あっという間に傷だらけになってしまいます。
我が家はスマイルゼミが息子の初めてのタブレット。
まさか、これほど傷をつけられるとは思っていませんでした。
保護フィルムを使うと、傷がつくのを防げるほか、ブルーライトカットもできるのでおすすめです。(私も最初から使っていればよかった涙)
タブレットに字を書くときも、保護フィルムなしの時よりもしっかりとした運筆ができるそうですよ。
自宅学習の習慣づけにはスマイルゼミはおすすめ
海外での日本語教育、選択肢があり過ぎて何が正解なのか迷いますよね。
スマイルゼミは息子の日本語学習の習慣づけには確かに役立っています。
しかし、やはり複数の文化背景を持つ子どもには、同じ境遇の子どもたちとの交流もさせてあげたい。
子ども同士の交流はタブレットではできません。
スマイルゼミに加えて、対面の日本語クラブや日本語補習校を選択するのも、良い方法だと思います。
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