私の5歳の娘は、RSウイルスによる気管支炎で2度の入院をしたことがあります。
もともと気管支が弱めで、風邪かな、と思ったら気管支炎になりかけていたということも。
そんな娘なので、家には気管支拡張のための吸入スプレーが常備してあります。
でもある日、気管支拡張の吸入スプレーだけでは対応しきれないようなアレルギー反応を見せました。
子どもたちがアレルギーを持っていることは認識していた
私と夫はどちらも結構きつめの花粉症もち。
そのため、ある程度大きくなってから、息子と娘にもアレルギーチェックをしました。
その時のアレルギーテストは一般的な花粉と犬猫、そしてハウスダスト。
そして、息子には花粉症と猫、娘はハウスダストのアレルギーがあることが判明しました。
気管支に悪さをしていたのはハウスダストと言われた
娘のハウスダストは結構重度。
ですので、これまでの気管支の問題もハウスダストが起因しているのだろうと小児科の先生には言われました。
そこで、ハウスダストアレルギーの人用のシーツ、ベッドカバー、枕カバーが支給されました。
自腹で買うと結構なお値段ですが、ここはドイツ。
全て保険で賄われます。
それでも咳が出る時がたまにありました。
娘の咳は1度出るとなかなか止まらず、嘔吐もするようになります。
ハウスダストと診断されてから、娘の咳が止まらないことがあると、私の掃除不足が(夫により)指摘されました。
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ある日のおやつ後にわずかな異変
ある日、友人からきな粉餅のようなものをもらいました。
正確にいえば、きな粉ではなく、ピーナッツの粉がまぶしてあるお餅です。
娘はあんこが苦手なので、一口食べてから「いらない」と言いました。
その後、なにか様子がおかしく、コホコホっと軽く咳をし始めました。
私はといえば、その粉が粗めだったので、「喉に引っかかったかな」くらいにしか感じていませんでした。
そして咳を続けた娘は、いつもの様に嘔吐をしました。
仕事から帰ってきた夫にその話をすると、開口一番「明日、小児科に行け」。
私は「そんな大袈裟な、もうすっかり元気じゃない」と言い返し、近いうちに小児科で予約があるからその時に説明すると言いました。
この時にお菓子の箱を見た夫は、「ナッツ類やピーナッツをしばらく食べさせるな」。
私は周囲にピーナッツアレルギーの人がこれまでいなかったので、いまいちピンときていなかったのが本音です。
それでも夫があまりにも言うので、小児科で相談することに。
小児科で食物アレルギーのテストを頼んだ
数週間後に小児科に行った私は、娘にどうやらナッツ関係のアレルギーがあるような気がする、と相談しました。
それでもこの時には、食物アレルギーのテストをするには小さすぎることと、ハウスダストによる体調不良じゃないかと言われただけでした。
この時を境に、私は小児科に行くたびに娘のアレルギーについての話をするようにしました。
そうしておかないと、いつまでもテストはしてもらえない。
なにより、ナッツを避ける生活をさっさと終わらせたいと思っていたのです。
1年たってようやくアレルギーテスト
最初に感じたアレルギー疑惑から1年経ち、また食物アレルギーのテストを頼んでみました。
*この間にRSウイルスによる入院がありますが、これについては後日。
私が知らないうちに幼稚園でアレルゲンを摂取する恐れもあることを熱弁し、アレルギーテストをようやく受けさせてもらえることに。
ヘーゼルナッツとピーナッツの2種類だけでしたが、ピーナッツに強いアレルギー反応が出ました。
この日から、娘は「どんな形であれ、ピーナッツを食べてはいけない」食生活になりました。
そしてすぐに義両親や幼稚園に伝え、娘に与える食べ物にピーナッツが絶対ないようにとお願いしたのです。
アレルギーは幼稚園で周知されていたはずなのに
幼稚園でピーナッツが入っている様なものが出ると、娘も必ず先生たちに確認していました。
「これはピーナッツクリームなのか、ヘーゼルナッツクリームなのか」という風に。
先生たちもピーナッツは娘に与えない様にしてくれていました。
しかしカーニバルの日に娘に異変が起きました。
幼稚園から帰ってきた娘は、家に着くなり床に倒れ込み、「立てない、座ってられない」と訴えました。
顔色は悪くなく、ただ気分が悪いというので、「風邪かな?」と思った私はベッドに連れて行きました。
熱もなかったので、しばらく寝ていれば治るだろうと思ったのです。
娘はすぐに目を閉じて、ぐっすり眠りにつきました。
すると1時間後、娘の「吐いちゃったー」という泣き声が。
娘の汚れた体を洗うためにシャワーに連れていくと、全身が真っ赤でした。
耳や目までも真っ赤です。
すぐに夫に連絡し、常備していた抗アレルギーのステロイド座薬を入れました。
幼稚園がコントロールしきれない状況でのアレルギー発症
幼稚園でのカーニバルの日は、幼稚園での調理ではなく、持ち寄りで食事が提供されます。
テーブルに並べられたものを、子どもたちが自分で好きに取っていくスタイル。
娘は自分がピーナッツアレルギーだと知っているので、1つ1つ先生に確認していた様です。
選んだのは、手作りのチョコレートケーキと市販のクッキーとチョコレート。
そして、いくつかの野菜だそう。
アレルギーを発症したと知った幼稚園は、手作りのチョコレートケーキを作った保護者に内容物を確認してくれました。
すると、チョコレートケーキの中にはピーナッツは含まれていませんでした。
ピーナッツを食べていないのにアレルギー反応?
怪しいと思われたのは、近くに並んでいたチップス類。
娘はそれらを食べていなかったのですが、ピーナッツの粉末がついているチップスを触った子どもたちが、娘が摂取したもののどれかを直に触った可能性があるとのこと。
ほんの僅かな量のアレルゲンを摂取した可能性ならあり得るが、大量摂取は考えられない、というのが幼稚園の見解でした。
先生方はきちんと見てくれていたので、本当だと思います。
また、娘が食事の後1時間程度、遊んでいられたことからも非常に僅かな量だったのだと考えられます。
小児科で対応法を教えてもらう
カーニバルの日の翌日、小児科へ再び向かいました。
そして娘の顔と全身の写真を見せ、ピーナッツを食べたはずがないのにこれほどの症状が出ていると訴えました。
これまではピーナッツを避けるだけでよいという指示でしたが、僅かな量で全身が赤く腫れ上がり嘔吐をしたことで、薬が処方されました。
処方されたのは、
- Cetirizin HEXAL Tropfen(飲み薬)
- Rectodelt 100(座薬)
- FASTJEKT(エピペン)
軽度だと考えられる場合は上の2つ、重度の場合はエピペンの使用を指示されました。
また、エピペンを使った場合は、すぐに救急車(ドイツの救急車は112です)を呼ぶ様に、と。
そして、娘が今回のような様子を見せた時は、決して1人にしないこと。
寝かせるのであれば、必ず目の届く範囲にいさせて、体調の急変を見逃さないこと、と言われました。
私が娘を1人でベッドに寝かせていたのは大間違いだとも。
嘔吐してすぐに娘は泣いて私を呼びましたが、もし喉に詰まっていればと思うと怖くなります。
ピーナッツ入室禁止令
カーニバルでの一件があるまでは、娘のみがピーナッツを避ける様にと言われていましたが、状況は一変。
僅かな量でもきつい症状が出ることから、お医者さんには「ピーナッツ類はこれから買わないで。家にも入れない様にして」と…。
これは、けっこう厳しい!
息子のお弁当に入れるのにも便利だったし、私の夜食にも最適だったピーナッツ。
もう食べられないなんて…。
悲しい。
でも、娘のためなら仕方がないです。
これから先は、家族で「ピーナッツ入室禁止」を徹底します。
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