海外で生活をすると、服選びはもちろん、靴選びにも困りませんか?
ヨーロッパで主流となっている足型で作られている靴がピッタリするなら問題はありません。
しかし、私は甲高幅広のベタ足です。
そこらの靴も、ブランドのおしゃれな靴も、足が受け付けてくれません。
*ちなみに典型的日本人の足型にはRieker(リーカー)がおすすめです。
大人でもすんなり決められない靴。
激しく動く子どもたちならなおさらきちんと選ぶ必要がありますよね。
今回は、子どもの靴選びの話です。
ドイツにも大型の靴専門店はある
そこそこの大きさのショッピングモールなら必ずあると言ってよいのがDEICHMANN(ダイヒマン)です。
DEICHMANNは靴のチェーン店です。
靴のほかに、カバンやベルト、Tシャツなども取り扱っています。
ここで購入できるのはそれほど高額なものはありません。
安いものならなんと、スニーカーが20ユーロ台で売っていることも。
子ども靴から大人の靴まで揃っているので、自分の足がきちんとわかっている大人ならここで安く買えます。
DEICHMANNは店員の数が少ない
服を買う時、ブランドのショップに行けば店員さんは1対1でついてくれますよね。
反対に、ショッピングセンターのような場所の服売り場ではどうでしょう。
そちらの方は、店員さんを見つけるのが難しいこともありますよね。
DEICHMANNは後者で、売り場に対しての店員数が圧倒的に少ないです。
小さな店舗では子どもの靴のサイズを測ってくれることはあっても、靴のアドバイスなんかはくれません。
DAICHMANNのような大型の靴専門店の場合は、アドバイスをもらいながら靴を選びたい人には不向きです。
子ども靴を買うなら、子ども靴専門店
ドイツにも、子ども靴専門店があります。
多くの店では、ファーストシューズからサイズ39(日本サイズ24.5くらい)の取り扱いがあります。
そして必ず子ども専門のシューフィッターが店員として常駐しています。
これらの店では、彼らのアドバイスをもとに靴を選ぶことになります。
ファーストシューズ購入は断られることも
そろそろ子どもが歩き出しそうだからファーストシューズを買おう、と子ども靴専門店に行くとします。
するとまず、店員さんに「どれくらい歩いてる?」と聞かれます。
そこで、「まだなんだけど、そろそろ買おうかと思って」なんて言ったとしましょう。
この場合、店員さんはにっこりと「じゃあ歩くようになってからまた来てね」と言います。
骨が柔かい小さな子どもにとって、靴は大人が考えるよりも非常に重要なもの。
小さな子どもは、できるだけ裸足で足を強くすることが推奨されています。
彼らの足を大人が気分で「そろそろ可愛い靴を履かせよう」なんて考えで飾ってはいけないんですね。
言い方は優しいですが、店員さんにははっきりと「出直してこい」と言われますよ。
選択肢は少ない、それでも良質なものを選べる
お店に入ると、まず店員さんが子どもの足を測ります。
長さを見て、幅を見て、甲の高さやらを見たら、子どもの靴のサイズを教えてくれます。
そしてそのサイズの靴が展示してある棚に行き、ここから選んでね、と言われます。
棚にはサイズごとにスニーカーやサンダルが一緒に並んでいるのですが、スニーカーの数はそもそもそこからして多くありません。
そして、店員さんにもよるのですが、子どもの靴に合うメーカーのものだけをあらかじめピックアップして渡してくれることも。
店員さんによっては、子ども自身で好きなものを選ぶことも可能です。
それでも、フィッティング前にこのメーカーは合わないよと言われる(実際合わなかった)場合もあります。
子どもが靴を試し履きすると、店員さんはつま先や幅、甲のフィット具合を触って確認し、歩いた状態のフィット感も見てくれます。
インターネットでは可愛い靴がたくさん、そして子ども靴専門店よりも安く購入できますよね。
それでもシューフィッターがきちんと子どもの足を見ながら選んでくれたものを比べると、足の安定感が段違いです。
ドイツの子ども靴には「WMS」の規格がある
我が家の場合、息子は幅広で娘は幅狭(わりと極端)な足の形をしています。
特に息子の場合は私に似て足の先の方がベッタリと広がった形をしていて、ドイツの靴探しには苦労するタイプ。
一度、冬の二足目(洗い替え用)にとインターネットでブーツを買ったのですが、足の先を中に入れることすら出来なかったことがあります。
きちんとブーツの幅は確認したんですが、まさかブーツの足首部分をつま先が通らないとは……。
話がそれましたが、「WMS」とは、子ども靴の幅の規格です。
「Weit(広い)」、「Mittel(中間)」、「Schmal(狭い)」の頭文字をとって「WMS」規格というわけです。
「WMS」の表示は、すべての子ども靴にあるわけではなく、厳しい検査を通過した靴メーカーのみが表示できるようになっています。
現在、ドイツで「WMS」規格を有しているのは次のブランドです。
- superfit
- RICOSTA
- Lurchi
- Däumling
- elefanten
- filil
- KangaROOS
幅広、幅狭の子どもへのおすすめ靴ブランド
我が家は息子が幅広、娘が幅狭のため、おすすめされたブランドが違います。
もちろんメーカーによって、ラインや種類によって幅や甲の高さが違うものがあるので、試着は必要です。
ここでは、我が家の子どもたちが子ども靴専門店のシューフィッターさんにおすすめされたものを参考までに紹介しておきます。
息子の場合(幅広)
- Lurchi(イチオシ)
- Primigi
- Ricosta
娘の場合(幅狭)
- Däumling(イチオシ)
- superfit
子ども靴はとても高価、でも足の健康には代えられない
この記事を書いている今日、実は子どもたちの靴(スニーカー)を新調しに行ったんです。
わかってはいたけど……、はぁぁぁぁ、高かった!
2人の靴はそれぞれ同額の89,95ユーロ!
2人合わせて179,9ユーロ!
日本円(1ユーロ150円換算)で26,985円!
日本は結構有名な子ども靴が安く売っているようですが、どうですかドイツの子ども靴の値段。
そりゃあDEICHMANNで買えば安く済みますが、大事な子どもの足のこと、成長途中はしっかりとしたものを履かせたいですよね。
だから、少々高くても(いや、結構高い)、子ども靴は必要経費。
そしてここから数日は「これだけ高かったんだから砂まみれにするな」という夫と「高かったんだから遠慮なく使い倒せ」という私の戦いが始まります。笑
冬になれば、さらに高い子供用ブーツの購入で、また痛い出費が待っていますね……。
コメント
遠慮なく使い倒せ!確かに〜!どうせすぐサイズアウトしちゃうもんね。だったら使ったもの勝ちだわ。
最近、サイズアウトしたら誰かに譲りたいっていうセコい考えは辞めにした。