私が住むNRW州は、もう新学年が始まっています。
息子は小学2年生になりました。
10月生まれの息子は、Kann-Kindに分類される時期の生まれで、就学年齢を1年遅らせることが可能です。
息子は少し繊細な気質なので、大事をとって彼は1年遅れて入学しました。
なので、去年の1年生の段階では、クラスにまだ5歳の子がいたにも関わらず、入学2ヶ月で7歳に。
クラスで1番早く生まれている子どもということになります。
さて、この息子、今年はいよいよ8歳。
ようやく夜のおねしょ問題が解決しました。
なかなかおねしょが治らない幼稚園時代
おねしょの問題は小児科でもたびたび相談していました。
それでも「そうですかー」レベルの対応しかしてもらえず。
なので、5歳でも夜はオムツを履いていることが多かったです。
自己判断で「もう大丈夫かな」と思っても、数日後にはベッドがびっしょり。
ウォータープルーフのシーツを使ったり、おねしょ漏れ防止のズボンを履かせたりもしました。
でも、シーツやズボンでおねしょをしても、息子は全く起きません。
朝までおねしょで濡れた状態なので、皮膚が弱い息子の足もお尻も、翌朝には真っ赤に腫れます。
オムツをさせるほうが息子の肌には一番良かったんです。
でも、大きいサイズのオムツは高い!
なにより幼稚園や小学校でのお泊まり会があった時に、オムツ持参は息子が恥をかくかもしれない。
なんとかならないかとずっと悩んでいました。
Klingelhoseなるものが無料貸与!?
そんな時、別件で息子が泌尿器科に行くことがあったので、そこで専門医に相談してみました。
すると、息子の年齢が6歳であることを確認すると「じゃあ、Klingelhoseを使わない?」と。
これは、センサーをパンツの中に仕込み、少しでも水分を感知すると受信機が大音量でアラームを鳴らす、というもの。
それはいい、と思い待機リストに名前を載せたものの、半年待ちはザラ、と…。
なので、泌尿器科のリストにも載せつつ、小児科でも再度相談。
すると、小児科でも待機リストに載せてもらえ、数週間後には借りることができました。
Klingelhoseってなんぞや?
Klingeln=ベルが鳴る
Hose=ズボン
上でも書きましたが、Klingelhoseとは、パンツに仕込んだセンサーが水分を感知してアラームを鳴らす、というもの。
日本では「おねしょアラーム」と言われています。
一部の小児科でも取り扱いがあるようですが、あまり多くない様子。
保険はもちろん(?)ききません。
でも、Amazonで買うこともできるので、気になる人はチェックしてくださいね。
レビューもなかなか好評です。
さて、こちらはドイツでは保険適応なので、無料で借りられます。
対象は6歳以上。
専用のパンツの内側(おねしょが当たる部分)に小さなポケットが縫い付けてあり、そこに専用のセンサーを入れます。
もしおねしょがジワ……っと出てきたら、ものすごい大音量が受信機から鳴り響きます。
この音がものすごく不愉快。
不愉快な音で起こされてトイレに行くはめになるのはさらに不愉快ですよね。
Klingelhoseの仕組みと音で、脳が膀胱のトレーニングを促すのだそう。
おしっこが行きたいかもしれない、と思ったらちゃんとトイレをしに起きる。
そして膀胱におしっこを溜められる量を増やしていく。
こうすることで少しずつ少しずつ、おねしょをする頻度が減ってくる仕組みです。
Klingelhose使用は長期戦!!
Klingelhoseを使ったからといって、すぐにおねしょが改善するわけではありません。
そもそも、使い始めの数週間は、受信機を親のベッドのそばに置いておきます。
受信機から大音量のアラームが鳴ると、急いで息子のもとへGo!
そしてぐっすり眠る息子を揺り起こし、トイレへと連れていきます。
寝ているのに起こされる不快感、それはKlingelhoseが鳴るせい。
このロジックを息子の脳に叩きこみます。
アラームが鳴ったらトイレ、を数週間教え込んだら、今度は受信機を息子の枕元へ。
最初のうちは、それでも起きません。
大音量が鳴り響く中、スヤスヤ寝続けるので、結局私が子ども部屋へ行く羽目になることも多々。
何週間も何ヶ月も繰り返し、やっと息子(の脳)がおねしょ対策に動いてくれます。
おねしょ再発はよくあることらしい
数週間おねしょがなかったので、しめしめと思い、Klingelhoseの使用をやめてみました。
数ヶ月やめてみたら、今度はまた徐々におねしょが復活の兆し。
あれー、まだ卒業できていないのか、と思っていましたが、これはよくあることだそう。
数ヶ月のトレーニング後に数ヶ月あけるとおねしょ再発。
その後にまた数ヶ月トレーニングするとおねしょ卒業の子が多いのだとか。
どうやら息子はこのタイプだったようで、2回目のトレーニングからはすんなりとおねしょ減少。
そして卒業へと向かってくれました(涙)!
泌尿器科で言われたおねしょ対策いろいろ
- 夕食は17時までにすませる(無理)
- 夕食時の飲み物はコップ1杯(無理)
- 16時以降は野菜や果物なし(無理)
無理なことばっかり言うやん!!!!!
17時までに夕食、しかもドイツのカルテスエッセン(パンが主体の温かくない食事)をコップ1杯の飲み物で!?
無理無理無理無理!!
Klingelhoseが長期戦になるのは仕方ないと諦め、上記の指示は全く無視しました。
だってこれ、無理でしょ!
兄妹でも違うトイレ事情の不思議
息子は3歳でもなかなかトイトレが進まず、3歳半ごろにようやく昼のオムツが外れた子です。
しかし、夜はおねしょをするのでオムツ着用が長く続きました。
寝る前の水分摂取をある程度制限してもおねしょをしてたんですよね。
でも、一方の娘といえばオムツ外れは2歳半、3歳になる前にはすでに夜もパンツで寝ていました。
しかも、夜分にとても喉が渇くので、水筒をベッドの脇に置いて、夜グビグビ飲むんです。
5歳になった今でも夜に起きてきては、1人でキッチンに行って水を飲んでいます。
彼女は夜に水分をとってもおねしょなしなので、とても不思議です。
Klingelhose返却までもう少し
ここ2ヶ月、まったくおねしょをしていないので、勝手に祝・おねしょ卒業と思っています。
一応念のためにあと数週間はKlingelhoseを持っておくつもりでいますが、そろそろ返却かな。
自分たちで使ってみて、どうして待機リストに乗っても利用可能まで半年以上かかるのかわかりました。
これはかなりの長期戦だわ……。
途中で諦めてしまう人たちが多いとも聞きますが、納得。
子どもよりも先に、親が折れてしまいます。
それでもおねしょに悩む人が待機リストにまだまだたくさん載っているはず。
私は、見知らぬ彼らの頑張りを応援します!(←何様)
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